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最近とこれからのこと

  • 執筆者の写真: Tomomi Abe
    Tomomi Abe
  • 2023年9月23日
  • 読了時間: 4分

更新日:1月1日

ご無沙汰しています。いや、ここでちゃんと書くのは初めてですね。阿部です。

「準備中」とだけアップしたのが確か今年4月のこと。本当は誕生日に合わせて何かしら書き始める予定だったのですが、個展終了直後だったため、アップして力尽きてしまいました。こんなはずでは。まぁ、精魂込めたので仕方ないとはいえ……。1ヶ月程度文字通り寝込み、復活し、徐々に社会復帰をして今に至ります。


その後、有難いことにいろんな方面から少しずつお仕事やらのお話を頂き、ここ最近は毎月どこかに飛び回る生活をしています。頑張ればもうちょっとでお知らせできるものもあるかも。ちなみに今背中から50cm離れた辺りに〆切を感じながらこの文章を書いているところでした。

前者はまだこぢんまりとした規模ではあるのですが、こんな幸せな日々の中にいる自分が本当に現実のことなのか、たまに疑ってしまうことがあります。とはいえ一文で書いてしまえば有意義な生活に見えるけれど、実際には毎日何かしらのタスクに追われて能動的な日々を送り、その味気なさに小さくため息をついたり。季節の変わり目、さらにはラジオ番組の改変時期も相まって心ここに在らず。正直なところ毎晩中途覚醒を繰り返す、精神衛生的にはあまりよろしくない今日この頃といった具合です。健康第一。


さて、個展のステートメントでは"地元を出る"意志をメインに書き綴っていましたが、現に個展終了後には地元に戻ってきている自分。特に個展を観てくださった方へ対して不誠実なので、ここでちゃんとその理由を書いてみようと思います。


一番の理由は先述の通り、個展を終えて力尽きたことです。

実質的な制作期間は2〜3ヶ月でしたが、内容は震災発生から今に至るまでの12年分。それらを表現に落とし込むのは心身ともに計り知れないエネルギーの要る作業でした。自分が想像していた以上に。

憑き物は落ちたかもしれないけれど、同時に空っぽにもなりました。思うように手足が動きません。なので、また動けるようになるまではしばらく力を蓄えようということにしました。

それから、地元をベースに自分が向き合うべきテーマや作るべき作品が明確に見えつつあります。しかも複数。

不器用なので複数を同時に選んで制作することはできないですが、でも絶対に形にすべき作品だと強く思っているので、時間はかかってしまうかもしれませんが、なんとしてでもなんらかの形で発表できるように頑張ります。


ただ、タイムリミットがあり、その残り時間はあまり多くないとも感じています。

震災というある種の不可抗力としてではなく、自分の意思で選んだ末に地元に留まっていますが、地元にはまだ"震災"や"復興"などのなんとも言えない空気感が漂っていて、それらが静かに発する負のエネルギーやそれらと自分自身が抱え続けている葛藤の折り合いなど、一個人で対峙するにはあまりに相手が巨大すぎて、勝つどころか太刀打ちなど到底できません。万が一、互角の膠着状態だとしても、それがいつまで持つかは私の気力次第。時間の問題です。


そこへ加えて自分自身や家族の健康状態、仕事やライフプランなど、きっとこの先自分一人ではどうすることもできない問題が生じる場面も多々あるかもしれません。

こうやって飛び回ることのできる生活も、いつまで続けられるかわかりません。この地で、家族の理解を得て、綱渡りだといえこんな生活を続けられているのは奇跡的なことだと強く思っています。では、果たしてこんな生活をいつまで続けられるのか?そもそもいつまで続ける気なのか?

先のことを想像しすぎるのは私の悪い癖ですが、だからと言って考えただけで目眩がしてくるのも事実。そしていつどうなってもおかしくないこの世の中に生きているだけでも十分なのに、これ以上何を求めるのか、と考えてしまう自分もいる。

"震災"という非日常を日常として長い間生きてきた故に、突如として枷が外れた足でどう歩けばわからない。本来つけるべき筋肉をつけることなくここまで生きてきてしまったためにどうしたらいいのかわからず、ひたすらにもがいているのが現在の状況です。

当時を思えば今生きているだけでも幸せだけれど、だけど。


そんなこんなでまごうことなきアラサー、なんとかやっています。

主に高校時代から好きだった人と10年以上経ってお会いできたりしたとか、お仕事で一緒になったりとか、青春の伏線回収のような出来事がいくつも起きている今年。大人になるってこういうことなのでしょうか。

ここまできたら想像を超える日々に辿り着いてみたい。行けるところまで行ってみようと思います。


まずは今年中に何かお知らせできるように頑張ります。

生存確認がてら、よかったら時々覗きに来てくださいね。

とりあえず、今日もなんとかやってます。



東京行ったらタイミングよく会期中だったので行ってみたら休館日で凹。外から見えた『いいね!』はやっぱりいいねでした。

 
 

© 2025 Tomomi Abe

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